第1回日中友愛交流会(2009年11月)
平成21年11月9日(金)17時より、鳩山会館において「日中友愛交流会」が開催された。
これは在日中国大使館の湯本淵公使参事官の要請を受け開催されたもので、在日中国大使館からは、一等書記官、二等書記官など、若手大使館員が20名参加、日本友愛青年協会からは、川手正一郎常務理事、鶴巻克雄常務理事をはじめ、友好交流のため鳩山友愛塾第一期修了生の有志が参加した。
次代を担うという情熱を共通項目に、同年代の日中両国の青年等は、懇親会で旧知の友のように親しく語らいの時をもった。
「日中友愛交流会」は、友愛を絆として、日中国民の友好と親善を進め、相互の平和と発展に貢献することを趣意として開催するもので、「日本友愛青年協会寄付行為」(事業目的)の中、国際交流を実践する公益事業の一つとなる。
友愛を語るに最も相応しい場所「鳩山会館」を会場に定め、一般公開終了後の午後5時30分からの開会とした。
最近は、一般公開でも大勢の方が訪れる鳩山会館は、日本を勉強している大使館の方々にとっても興味津々で、鳩山会館内の見学も予定に含まれた。
風邪のため急遽欠席された井上和子理事長代行に代わり、川手正一郎常務理事が歓迎の挨拶を行った。
続いて在日中国大使館湯本淵公使参事官が、本交流会開催が実現したことへの謝辞を述べた。
在日中国大使館湯本淵公使参事官は、日本友愛青年協会の行っている公益事業「中国における植林活動」の中国側窓口としてお世話になっている全中華青年連合会部長として活躍されていた。
「友愛」とはその時からのご縁である。
その後、湯公使参事官は、中国外務省勤務となり、北京での2ヶ月を過ごした後在日中国大使館に赴任された。
日本での勤務を始められた湯公使参事官から、早速友愛にご連絡をいただき、今回の友愛交流会が企画された。
湯本淵公使参事官が「友愛」について理解を深めたきっかけの1つは、第16次(本年度予定)まで続いている、本協会が行っている植林事業での交流である。
そしてその折り、参考までにとお渡しした『友愛理解のために』を熟読してくださったそうだ。
さらには、「素晴らしい内容だから、中国語に翻訳させてください」と湯本淵公使参事官自ら完璧な中国語に翻訳をしてくださったという経緯がある。
今回の交流会でも、基となる資料として、『友愛理解のために』が用いられ、日本語、中国語の双方が「友愛」を実践したかたちとなった。
続いて、川手正一郎常務理事が「友愛」について講演を行った。演題は「人間と友愛」。
自らが歩んで来た友愛の軌跡、なぜいま友愛なのか、友愛の本質は母性愛であり、利他(りた・他の人のために)であると、熱を込めての講演である。
若手大使館員の方々は、うなずいたり、時折は難しい熟語に辞書を引いたり、あるいは隣の人に確認したりと、真剣な眼差しで講義に取り組んでいた。
講演終了後は、参加者全員、後の懇親会に参加する鳩山友愛塾一期修了生も一緒に記念撮影となった。懇親会では、鳩山会館一階の各部屋に、5、6名づつのグループが出来、それぞれ話題は違えど共通しているのは楽しそうな笑い声と、頷いたり、質問したりの活発な交流。
各人が旧知の友であるかのように、うち解けて話が弾んでいる。
本協会の植林活動に参加した修了生もおり、自分の見た中国についての話題もでている。
日本語をどうしてそんなに上手に話せるのかと、感嘆の声もある。やがて、懇親のひとときを経て、双方とも名残は尽きぬ様子ではあるが、ひとまず第一回の交流会を終える時間が来た。
鶴巻克雄常務理事が、是非また来てください。そしていつでも仲良く話し合いをしましょうと、閉会の挨拶をのべ、会を終了した。