第16次友愛植林訪中団
第3期福建省アモイ市内植林プロジェクト (2010年3月)
3月3日(水)~5日(金)の3日間、第16次植林活動が実施され、友愛植林訪中団が中国を訪れた。
一向は川手正一郎団長以下7名、福建省アモイ市で植林活動を行った。
植林活動は、都市緑化のみに終わらず、小規模なダムを建設、その付近への植林も実施され、近隣の作付け面積を拡大させ、治水・・環境保全の目的も果たした。
同行の井之輪豪事務局次長の随行記を掲載し、実施の模様をお伝えした。
宿泊地であるアモイ市街地から山道をバスに揺られること一時間半、翔安植林事業地に到着した。
友愛植林訪中団が植林地に到着したときには既にアモイ海洋大学等のボランティア大学生たちが歓迎の隊列を組んでおり盛大に友愛訪中団を迎えてくれた。
当日は、アモイ市が台湾島の対岸にあり東京より遙か南に位置することを考えたとしても3月としては汗ばむような暑さであり、標高が高いせいもあって、その日差しの強さに団員の多くが目を細めていた。
起工式のスピーチにおいて、友愛訪中団川手正一郎団長はボランティア大学生たちに向かって「文明の発展は、否応なしに自然環境の破壊を伴います。日本は経済成長のために世界中の自然環境を破壊してしまいました。今、急激な経済成長を迎えている中国にどうか日本と同じ失敗をしないで欲しいです。そして、その失敗を犯すか否かは中国の将来を担う青年である君たちにかかっています。
だからこそ、今日ここで、日本から来た私たち友愛と中国青年であるあなた達が手と手を取って共に植林活動を行うことに大きな意義があるのです。
このことは、人間と人間、自然と人間の共存共生の活動をする私たち友愛にとっても大きな意義のあることなのです。」と述べた。
川手団長のスピーチを聞くボランティア学生の目は力強く輝いており、今回の植林活動に対する期待が強く感じられた。
今年度のアモイ植林事業は、都市部であるアモイの自然環境・社会的特徴を踏まえ、
良好な都市環境の造成のため70ヘクタールの造成地に景観樹6品種4万2千6百本の苗木を植林することになる。
3年間にわたり実施されてきた日中青年アモイ生態緑化林プロジェクトは、今年度で完了することが予定されており、2007年度の第1回実施から計180.6ヘクタールの造成地に17万6千6百株の植樹をしたことになる。
事務局次長 井之輪豪記
- 第1期、第2期の植林実施より、第3期実施地域及び、既実施地を望む
- 第1期、第2期で植林した木々は活着率90%以上
- 皆さんの目が輝いています。中国の未来に期待しますと川手団長
- 記念碑の前で訪中団一同 中国側関係者とともに記念撮影
- 鳩山友愛塾熟生も参加。現地の大学生と共に汗を流して植林活動。
- アモイ海洋大学の学生他300余名が参加。いつもながらの熱烈歓迎。
- 特産の銘石を使って造られた記念碑。「日本友愛青年協会の協力を得て」と朱で刻まれている。
- 当地の名産品石版に、緑溢れる未来の様子が描かれた額が贈られた。