Activity2019年度の活動内容

中国派遣2名の学生が報告書・写真を提出

中国派遣2名の学生が報告書・写真を提出

アジア・アフリカユースフェスティバル
69ヶ国・350名の若者が一堂に会して
友愛代表として2名の学生が参加

世界と日本と
東京学芸大学大学院2年 上堂薗 遼

10月15日から19日まで中国北京で行われたThe 4th Asian-African Youth Festivalに参加してきました。帰国し、中国がいったいどんな国だったか、そしてこれがどんなイベントだったのかを振り返っているけれども、私の一番の感想 は「本当に忙しい5日間であった」と言うことです。

6時半に朝食をとり、その後すぐにバスで出発しイベントに参加し、夜になって解散というスケジュールの毎日で、その後少し出かけたりする人もいたようですが、日々の忙しさに私はついにイベント以外で一度もホテルから出ることはあ りませんでした。そのため、残念ながら中国という国を感じたり触れたりした思い出があまり強くはありません。しかしその分私はThe 4th Asian-African Youth Festivalを全身で堪能してきたと言えます。

このイベントは文字通りアジアとアフリカの各国から若者が集まり、イベントに出たり、会議を行ったりし交流を深めるというものです。当初私は、日本人同士で固まっているのだろうなと思っていました。しかしフェスティバルの参加者同士、名札をつけているのを見ると、エレベーターの中や、すれ違いざまにも必ず互いに話しかけ合う様子がありました。当の私も、様々な国の参加者と多くを話し、そして友人となりました。交流の機会を持つようなイベントがたくさんありましたが、そのイベントの内容よりも、様々な国の友人たちと話したことが今回の旅で一番印象に強く残っています。私が日本人だと知ると、皆日本について熱く語り出し、そしてほとんどが日本に来たことがあると嬉々として話すのです。対する私はというと、アフリカには行ったことがなく、アジアは中国、台湾、韓国にしか行ったことがないため、友人となった人たちの出身国には全く訪れたことがないのでした。
そこで互いの国について話をし、驚いたり理解したりしているうちに、自然と仲良くなることができていました。ただ会話をしているだけだと思われるかもしれませんが、国際交流が行われたことを、身をもって感じたのです。
また、今回のイベント中に誕生日を迎えた私はClosing Ceremonyではサプライズでお祝いをしてもらいました。その際多くの人からHappy Birthdayと声をかけてもらったことも大きく思い出に残っています。

350人を超える国際的なイベントに参加させていただき、本当に多くの人と話をする機会を得たことは、日本のこと、そして世界のことを考えるきっかけとなりました。普通の生活では決して経験することのできないような貴重な機会を与えてくださった、友愛の皆様、そして現地でお世話になった関係者の皆様、そして新しい世界各国の友人に感謝の意をお伝えしたいと思います。
ありがとうございました。

「おもてなし」再考
千葉大学3年 小林 拓磨

10月15日から19日までの5日間、アジア・アフリカユースフェスティバルに参加して参りました。
友愛という精神の理解を深め、様々な方にそのあり方を知っていただき、世界平和と更なる幸福の実現の一歩として活動させていただきました。

初日と最終日は移動のみだったので、実際に活動していたのは3日間でしたが、様々な国の方々と交流することが出来、充実した時間を過ごすことが出来ました。
主な活動内容は、中国と各国の関係の更なる発展を目指した理解と交流を深めることで、お互いの理解を深めるアクティビティでした。具体的には、中国建国70周年を記念した発展の歴史を知ることが出来る展覧会に訪れた他、中国伝統のバ ンブーダンスの体験などをさせていただきました。

私は今回の訪問で、中国の柔軟性に驚かされました。以前のイメージでは、大気汚染で常に空が曇っており、日本と同じようにアジア人が広く活動されていると思っていました。しかし空港に降り立ったときの空気の澄み具合は東京以上でし た。私が、大気汚染のニュースを耳にしたのはまだ最近のことであったと思いますが、そのようなことは全く感じさせないほど綺麗でした。他にも、路上に全くゴミが落ちていないことも衝撃でした。また、私たち日本からの学生達にもですが、アフリカからの方々にもそれぞれの国の言語を話すことの出来るボランティアの学生さんが付いてくださり、異なった背景をもつ人達とも活動できる人材の幅広さを感じました。私たちもこのような迅速な問題解決や世界を見据えた視野を身につけなければと感じました。

日本には「おもてなし」という素晴らしい文化があります。東京2020誘致の際にも使われたこの言葉は心のこもった待遇のことを指し、私たち日本人が重きを置く慣習の一つです。しかし、このおもてなしという言葉には、もてなす側ともてなされる側をはっきり区別する特徴があります。つまり、「内と外」を明確に分けてしまいます。日本人対外国人という構図が、おもてなしという言葉には付随しているように思います。日本に同化したいと願う外国の方々や、国籍を二重にもつような方々にはこの構図が大きな壁となっており、受け入れられないという疎外感を生んでしまいます。それに対し、私が今回学ばせていただいた「一帯一路」という考え方は、アジア・アフリカを大きな仲間として認識しており、これから更に国境或いは国家という境界が曖昧になる流動社会において、非常に大切にしたい理念であると思いました。
今一度「おもてなし」という言葉、考え方を見つめ直し、誰もが幸せを享受できるように理解・尊重・扶助を私たち個人が意識し実現できるよう努力していく必要を感じました。
最後に、この素晴らしい事業に参加する機会をくださった公益財団法人友愛の皆様、中国で出会った素晴らしい方々、関係者の皆様ありがとうございました。

友愛 活動詳細
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