第4期日中青年西陜省麟游県生態緑化モデル林事業
第4期植林終了 緑の山を夢みて
鳩山理事長始め5名の第30次友愛訪中団が交流
昨年植林の木々は、順調に生育していた
3月14日(木)から18日(日)までの5日間、第30次友愛植林訪中団が中国西陜省麟游県を訪問。地元のボランティア学生等150名と一緒に、急勾配の斜面に植樹を実施した。
第4期(最終期)となった今年は、初めて土が乾いていた。元々雨の少ない地域で、そのため緑も育たず植林地として選ばれた場所ではあるが、何故か過去3回は全て雨の中での植林となった。それも数週間、時には数ヶ月ぶりの雨が降ったとのことで、友愛訪中団は恵の雨を連れて来てくれると、地元の方々に喜ばれていたほどだ。ところが、細かい粒子の土は、雨が降るとひとたまりもなく、一歩歩く毎に泥が靴にこびりつく。どんどん泥がたまってまるでポックリの様な状態で山道を歩いたものだ。
しかし今年は土が乾いている。泥がからみつく道よりははるかに歩きやすいが、植えた木々の苗にとっては水が足りなくなるのではと、心配が先にくる。
昨年も、一昨年も出発地点のステーションに使った場所から、急斜面の山の中腹を横切るように作られたにわか作りの道を進み、鍬とスコップを使って苗の根に見合う穴を掘り、一本一本丁寧に植えていく。根を縛って作られた球状の根は、直径30センチはある。穴も相当大きく且つ深く掘らなくてはならない。
乾いた土埃が立つ中を、更に掘り進めると、湿った黒い土が出てきた。これで安心して苗を植えられると、一同ほっとした。
足場の悪い中、理事長ご夫妻も、夫唱婦随、息の合った協力で、いくつもいくつも穴を掘り、苗を植えた。
ボランティアの学生達も歓声を上げながら、チームを作り、苗を運ぶ人、鍬を使うもの、水を運ぶ人とそれぞれが協力して次々に苗を植えていく。
準備した200本の苗を植え終え、全員で列を作って山道を戻った。ここでも鳩山理事長は大人気。次から次へと学生たちが一緒に写真に収まりたいとスマートフォンを向ける。鳩山理事長は歩みを何度も止め、笑顔で学生達の思いに応えていた。
基地に戻ると毎年靴の泥を洗い流すのに使った小川があり、今年は要らないねと皆笑顔でお互いに顔を見合わせていた。
昨年までの植樹は、充分に根付いており、地元の方々の努力とご苦労が伺われた。西陜省麟游県の植林事業は今回で終了するが、数年後緑に覆われた山々見に訪れたいと思った。
第30次植林訪中団参加者/鳩山由紀夫理事長/鳩山幸理事長夫人/川手正一郎常務理事/川手祥右さん/高橋佳大さん/羽中田元美友愛事務局長
- 「今日も皆さんと一緒に木を植えることを楽しみにやってきました」と挨拶。鳩山由紀夫理事長
- 「元気・やる気・本気」この三つの気が大切ですと大きな声で挨拶。川手正一郎常務理事
- 麟游県の植林現場。乾いた土色を見せる山肌。十年後緑に覆われた様子を頭に描いて下山した
- 今回の苗木はポットに入っていない。環境にも苗にも優しく、活着率も多いに期待できる
- 地元の中学生・高校生・社会人ボランティアも加わり、大勢で力を合わせて沢山の木を植えた
- 苗木のための穴を掘るところから始めた今回の現場。鍬とスコップを使って頑張る理事長ご夫妻
- 地元の学生達もそれぞれチームを作って、競い合うように沢山の苗を植えていく。急勾配で大変!
- 中腹の道をつたわって広い範囲に苗木を植えていく。沢山の人の列が長く続いている
- 最後となった麟游県の現場に建てられた生態緑化の看板。いつの日かこの看板も緑でみえなくなる
- 植林が終わって地元の方々、国際交流中心の王さんも一緒にみんなで記念撮影