遼寧省北票市 長皋郷学校 訪問
書籍寄贈大喜び − 返礼に書道・切り絵・ダンスを披露
紙芝居「かさじぞう」に目を輝かせて
5月23日(木)友愛植林訪中団は、植林現場である北票市長皋地域にある「長皋郷学校」を訪問した。
これは地元の中華全国青年連合会の要請に応えたもので、友愛について、また日本の文化について紹介して欲しいとの事であった。
長皋郷学校は、幼稚園から高等学校まで、年齢層の広い生徒が通っている、地域では最大級規模の学校で、広大な敷地内に入ると小さな子から高校生までが、門の前で列を作って迎えてくれていた。
交流会の会場となった体育館には、幼稚園児も参加しており、それでも全員が行儀良く、きちんと列を作り座って待っていた。
川手正一郎常務理事の挨拶・講演に次いで、当財団からの贈り物「書籍」の贈呈が行われた。書籍の中には、中国語で書かれた絵本、グリム童話の他、『ドラえもん』全巻揃いもあり、子どもたちは緊張の面持ちの中にも笑顔で受け取った。
続いて返礼にと、子どもたちのダンスが披露され、小学校低学年の子どもたちが、日頃の練習の成果、見事な演技で舞台を飾った。
また、傍らでは高校生による、書道の実技披露、伝統工芸である「切り絵」の実技披露も行われており、それぞれ真剣な表情で作品に取り組み、見事な腕前を披露、拍手が湧いた。
こちらも返礼として日本の文化の一つである、「紙芝居」を披露する番である。
まず紙芝居ついて紹介し、全員に「見たい人手を挙げて!」と問いかけると、全員が元気良く挙手。代表団の一員川手祥右さんが、皆に話しかけるように紙芝居を読み、中国青年国際交流中心の崔さんが通訳、全員が目を輝かせて舞台を見つめていた。
別れを告げるのも惜しい気持ちで学校を辞去した。
皆楽しんでくれたのだろうかと、一抹の思いを抱きながら臨んだ夕食会で、意外なことを聞いた。
「今日の紙芝居のかさじぞうのように、植林という良いことを続けていれば必ず報われる」と子どもたちが話しをしていたというのだ。何て素晴らしい!半日以上車に揺られた疲れが吹き飛んだ。(羽中田記)
- 子ども達は行儀良く並んで、友愛一行の到着を待っていてくれた。皆日本人に会うのは初めてだとか
- 書籍の贈呈。中国国際青年交流中心の崔さん(右端)も笑顔で本を手渡す。子ども達は緊張ぎみ
- 川手祥右さんの紙芝居披露。練習の甲斐あって、なかなか堂に入ったものであった
- 紙芝居見たい人の問いに、元気に手を挙げる子ども達。素直な眼差しと笑顔が記憶に残る
- 高校生の技術披露。すらすらと見事な筆捌きで論語のなかの語句を書いてゆく
- こちらも高校生による実技披露。伝統工芸の「切り絵」を実際に作り、プレゼントしてくれた
- 地域の名産である瓢箪に、文字や絵が描かれている。50センチ近い大きな瓢箪が見事!