Activity2020年度の活動内容

2020年度OEJAB派遣員勉強会・意見交換会・友愛ユニオン懇親会 一挙開催

12月12日(土)午前10時より、第1部2020年度OEJAB派遣学生事前レクチャー勉強会、13時30分より第2部これからの友愛についての意見交換会、そして17時より第3部友愛ユニオン懇親会が開催された。意見交換会は、これからの友愛を築くため理事長の発案で開催されたもので、それぞれの友愛に対する思いも含め貴重な意見が寄せたれた。(巻頭言参照)第1期から今年度の派遣員を含め、「友愛ユニオン」と銘打たれた会では、旧交を温め喜ぶ姿や、社会人となった先輩に話を聞く姿など、若いエネルギーに満ちていた。

2020年度OEJAB派遣学生事前レクチャー勉強会実施 理事 西川伸起

年も押し迫りつつある12月12日、2020年度OEJAB派遣学生六名の派遣前レクチャー勉強会が行われた。
昨年は出発前々日から行われた本レクチャーであるが、派遣日が決まらない状況下ではあるが派遣員の事前準備のヒントにもなることも期待され、昨年までの派遣員を中心とする友愛の活動についての意見交換会や、友愛同窓会(友愛ユニオン)と日を合わせて実施の運びに至ったものである。
座学では、まずは、(公財)友愛の評議員でもあり、東北大学法学部の戸澤教授より、「『クーデンホーフ=カレルギーの劇的な生涯と後世への影響』・パン・ヨーロッパ運動、OEJAB、そして友愛・」と題して、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーが如何なる時代背景のもとで如何なる活動を行ったのかを豊富な写真とともに詳細に語っていただいた。
戸澤教授は、友愛思想の原点であるクーデンホーフ=カレルギー伯の日本における研究の第一人者でもある。ハプスブルク帝国貴族としての、クーデンホーフ=カレルギー家についてから始まり、いかに伯は文壇の寵児となったのか、そして第2次大戦前には大きなうねりとなった伯のパン・ヨーロッパ運動が、なぜ戦後はヨーロッパ統合運動の中で周辺的な存在になっていったのかなど、Wikipediaでは決して分からない歴史のリアリズムをご教授いただいた。また、戦後のカレルギー伯と日本・友愛とのかかわりなどについても触れられるなど、大変濃密な講義をいただいた。
続けて、不肖ながら私より、「友愛の歴史~クイックレビュー~」と題し、フランス革命のスローガンに始まり、鳩山一郎先生が自ら翻訳されたカレルギー伯著「自由と人生」を端緒とする日本の友愛運動の興隆について歴史を振り返らせていただいた。その基礎資料として、友愛青年連盟40年史に伝わる熱気の歴史は非常に参考とさせていただいた。また、カレルギー伯の紹介で始まったOEJABと友愛の相互交流の歴史についても、説明させていただいた。
最後に、日頃よりOEJABとの交流でドイツ語の面でも大変お世話になっている河口ハルトマン・ミヒャエラさんより、ドイツ人ならではの視点からOEJABとはいかなる組織であり、そこでどのような活動がなされているのかなどなどについて、ご説明をいただいた。
さて、座学も終わり、友愛サロンで(充分な距離をとり)お弁当を食べながら、団長を決めることとなった。現地で派遣団を代表して謝意を述べたりすることともなる、気の張る役割であるにもかかわらず、4人が我こそはと立候補したのである。今どきの若者に似ず、というと失礼だが、その心意気やよし、と思う間もなく、真の驚きはその後であった。もとより甲乙つけがたい派遣員であり、じゃんけんで決めることとなり、男女1名ずつの2名にまで絞られた。そのとき、なんとじゃんけん必勝法についての議論が起こり、さらには、団員側より、団長2名体制でよいのではないかとの提案があり、その提案を事務局も受け入れ、小倉佑太君と、龍舞香さんが共同団長として選出されたのである。私もOECDの会議で国際交渉を行ったこともあったが、そこは権謀術数渦巻く世界であった。それが、この初見の会議体において、駆け引きに始まりWin-Winのソリューションまで導き出す若き団員の才覚に恐れ入るとともに、日本の国際社会での未来の活躍に希望を見出したひと時でもあった。
翌日に実施された、鳩山会館見学では、友愛監事でもある長田鳩山会館支配人に誘われ、また昨年派遣員の後藤大智氏も参加し、友愛・鳩山家に思いを巡らす大変優雅なひと時を過ごした。団員間の親交も一層深まり、ますますOEJAB派遣の実施が待ち遠しくなった冬の日であった。

意見交換会・友愛ユニオンの会に参加して

俺の一択
東北大学 理学部 3年 舘 宏輔

まず初めにこのような貴重な機会を設けていただいたことに厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。そして友愛理事の方々や友愛ユニオンの先輩方、OEJAB三期の同期の皆、友愛に所属するあらゆる方が私を優しく迎え入れてくださったことに感謝しております。
何よりも、様々な立場の方と出会えたことに喜びを感じております。この「様々」を限られた文字スペースで上手く表現することはできないのですが、ベテラン社会人の方から社会人数年目の方、さらに学生までが一体となって意見交換できる団体は全国そう多くはないと思います。普段学生である私は、意見交換といっても、社会人の方と接する機会がなかなか得られず、何処かもどかしさを感じていたため、今回の意見交換会は大変刺激的であり貴重でした。この友愛という団体の魅力は、このように多様なバックグラウンドを持つ人からの意見を共有できることだと感じております。非常に多角的であり価値観や考え方を広げられました。今の私の想いは、次回の意見交換会が待ち遠しいという言葉に尽きます。友愛ユニオンの会に参加することこそ、正に「俺の一択」です。
重ねてありがとうございました。

仲間が増えた喜び
九州大学 法学部3年 田島 桃子

友愛の皆様と仲間との出会いから約1ヶ月が経とうとしている今もなお、冷めやらぬ感動と皆様からいただいた多くの刺激が私にとって日々の原動力となっています。普段の大学生活では出会うことのできない様々なバックグラウンドを持ち、夢や目標に向かってご尽力されている皆様とお会いして直接に交流できましたことに、心より感謝申し上げます。初めて参加させていただきましたが、皆様の温かさや繋がりの深さに大変素敵なコミュニティだとしみじみと感じました。
意見交換会を通じて、私は各人がそれぞれ主体的に友愛の精神について考え、受け止め、周りの人々を巻き込みつつ、身近なところから自分なりに実践していくことがまさに友愛理念の普及に繋がるものであると考えました。
共に派遣していただく仲間とは、2日間のうちにすっかり打ち解け、共にウィーンで学べる日がますます楽しみになりました。今後も仲間と切磋琢磨し、互いに高め合い、私たちの手で友愛の精神を実践・発信していきたいと強く願った2日間でした。
また皆様にお会いできる日まで日々精進して参ります。

会って話をすることの大切さ
東京医科歯科大学 歯学部 2年 小倉 佑太

今回はじめて意見交換会・友愛ユニオン懇親会に参加させていただきました、第3期派遣員の団長の一人を務める小倉佑太です。
まず何より印象に残っているのが、参加者の皆さんがオープンに会話をされている姿でした。互いをより深く理解し、尊重し、そしてさらに友愛を発展させるため積極的に意見を交わしている様子を見て、その発言力と革新的な発想の展開に感銘を受けました。時には意見をぶつけ合い、時には相手の意見をさらに洗練させることで答えを導き出そうとするこうした議論を重ねることが、今後の私たちの成長には欠かせない過程であると改めて思いました。
最近では大学でも授業や部活動をオンラインで行うことが増え、直接人と接することがほとんどなくなり、対面での交流や意見交換をすることの意義が希薄になりつつあるように感じていました。今回の意見交換会ではこのような機会をいただいたことで、今まで以上にその重要性を再認識できたと感じています。また、6年来の友人とこの友愛ユニオン懇親会で再会できたことは、何よりも「友愛」を感じることができた瞬間でもありました。その友人を介してさらに多くの友人と繋がり友愛の輪を広げることができ、たくさんの感動が凝縮された時間であったと感じました。また今後もこのような機会にはぜひ参加させていただきたいと思います。

友愛 活動詳細
のトップに戻る