Activity2023年度の活動内容

友愛創立70周年記念式典開催
2023年7月22日(土)鳩山会館にて

友愛創立70周年記念式典を終えて
理事長 鳩山由紀夫

古稀を迎えた友愛が歳を重ねて老いていくどころか、若返りを図る中、快晴を超えて酷暑の鳩山会館で、創立70周年の記念式典を盛大に行うことができたことは欣快に堪えない。
祖父鳩山一郎が友愛青年同志会としてスタートさせた友愛活動は、同志会のメンバーが歳を経るにしたがい先細りしてきていたが、オーストリア・中国への派遣学生たちが帰国後友愛ユニオンを結成して、友愛への理解が若者たちに広がりを見せてきたことを素直に喜びたい。祖父一郎も喜んでいるに違いない。
とくに好評であったのが、友愛ユニオンの若者たちがせっせと保冷剤を来客の方々に配ってくれていたことであった。立っているだけでも汗が止まらないような猛暑であったので、庭に出ていた方々には何にも増してありがたい気配りであったと思う。
錦上花を添えてくださったのは、オヴェチコ駐日ロシア大使とバッチジャルガル駐日モンゴル特命全権大使であり、ご両人から友愛活動に対して温かな祝辞を賜った。
なぜウクライナを侵攻しているロシアの大使を招待するのかとの声もあろうが、友愛精神はあらゆる戦争を否定するが、対話を拒否してはならないとも考える。しばしば敵対的になると対話さえ拒否してしまうが、他者の尊厳をも尊重するのが友愛である。その精神が紛争を解決する道であると信じる。
祖父一郎が命を懸けて実現させた訪ソ・シベリア抑留者の帰国は、友愛精神の実践であり、ロシアとの縁は友愛の歴史の中に厳然と刻まれているのである。
記念式典の最大のイベントは渡邉康雄氏による記念楽曲『希望の道』の演奏であった。渡邉康雄氏は日本フィルハーモニー管弦楽団の指揮者としても著名な渡邉暁雄氏のご長男で、彼自身も指揮者でもありピアニストでもあり、私と同様鳩山一郎の孫に当たる方である。
加えて、何と友愛青年同志会時代の友愛のテーマソングの作曲者が、叔父の渡邉暁雄氏であることが分かり、ご子息の康雄氏に70周年の記念楽曲を依頼したところ、立派な曲を作っていただいたのである。
ベランダに設置した電子ピアノによる渡邉康雄氏の演奏『希望の道』は、岐路に立つ日本の未来に光を与えるのは友愛であると語っているかのようであった。
懇親会では長年友愛を指導して来られた川手正一郎氏が、友愛の原点を忘れないようと喝を入れてくださった。
さらには友愛の理論的な指導者で若者たちを友愛に導いてくださっている早稲田大学の谷藤悦史先生と、東北大学の戸澤英典先生から祝福と激励のご挨拶をいただいた。
なお、この70年間の友愛の歩みを、機関紙『友愛』を基にデータベース化した。また、友愛の理念と昨今の活動を動画に納めたDVDも作成中である。渡邉氏の演奏による『希望の道』も収録されている。来し方を振り返りつつ、友愛の行く末を見つめるための参考にしていただければ幸いである。
愛は普遍である。私どもの活動もオーストリア、中国、ミャンマーのみならず、韓国、ロシア、モンゴルなどにも広げていきたい。火薬のきな臭さが欧州を飛び越えて、軍事大国化しつつある日本にも届きそうな今、相互尊重、相互理解、相互扶助の友愛を世界に広めるために、私どもの活動は果てしなく遠いことを自覚し、70周年を次の10年への跳躍台としたい。

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