Activity2025年度の活動内容

【表彰事業】韓国/延世大学校における「友愛小論文コンテスト」表彰式実施

友愛ユニオン 勉強会・納涼懇親会開催

参加者全員で記念撮影
写真左から攪上哲夫理事/キム・ハン先生/グラナダル・珠絵ルさん(3位入賞)/パク・ソンウさん(入選)/キム・ギュハンさん(入選)/イ・スジンさん(友愛賞)/チョハンさん(3位入賞)/チョン・ユンホさん(2位入賞)/カン・ジョミン先生(学生センター長)/羽中田元美事務局長/イ・チョルウ先生 全員時間を遣り繰りして参集してくれた。口々に楽しかった、良い経験をしたと感想を述べた

11月13日(木)韓国ソウルにある延世大学校に於いて、「友愛小論文コンテスト」の表彰式(授賞式)が行われ受賞者6名に賞状、賞金が授与された。 これは、去る5月17日、同大学で実施された小論文コンテスト(『友愛』595号既報)に応募した19作品から選ばれた6名(友愛賞1名・2位1名・3位2名・入選2名)を表彰するために実施されたものである。
11月13日、広いキャンパスを誇る延世大学校は、構内の木々が見事に紅葉し、真っ青な青空に映えて美しい秋色に染まっていた。
表彰式会場には、スクリーンが設けられ、受賞者6名の他、この事業の橋渡しをしてくださったキム・ハン先生、当日実施の労を担ってくださったイ・チョルウ先生、学生センターの長として学生の作品をまとめてくださったカン・ジョミン先生も、ご多忙な時間を遣り繰りしてご参加くださった。
午前11時から始まった授賞式では、受賞者毎に攪上理事から作品の講評(全文下段)が発表され、賞状・賞金が授与された。天気も良いので外で記念撮影をということになり、歴史的建造物である校舎を背に、全員がカメラに収まった。
その後、日溜まりの中円陣を組み、各受賞者が今回の受賞及び交流会参加について感想を述べた。
「日本のアニメには興味があり、その部分で日本を見ていたが、こうした活動をしている団体があることを知って勉強になった」「正直、今回の交流会参加で、初めて日本について真面目に取り組んでみた。色々な事を知ることができて、貴重な経験だった」「交流会で意見交換した日本の学生達(友愛ユニオンメンバー)との交流は、とても楽しかった。今でも連絡をとりあっていて、友達が増えた」など、様々な意見が聞かれた。学生センター長のカン・ジョミン先生からは、「この様な交流は、学生達に良い経験であり大きな効果をもたらします。これからも続けていただけるようお願いしたい」との希望と意見が延べられた。
午後には、広い構内をご案内していただき、先生方との再会を約して延世大学校を後にした。

友愛小論文コンテスト講評
理事 攪上哲夫

最優秀の「友愛賞」を受賞されたイ・スジンさんは、友愛を「共通の危機の前で互いを仲間として認め合う感情」と定義し、国際情勢が不安定な現代においてこそ信頼すべき価値は「人と人との友愛」であると結びました。友愛理念の根幹である「相互信頼」は、まさに普遍的な価値であると感じさせる内容でした。
第二位を受賞されたチョン・ユンホさんは、韓国人の父と中国人の母のもとに生まれ、二つの文化の間で葛藤を経験したことから、友愛とは「他者を理解しようとする意思」であり、「相互理解」の重要性を訴えた作品でした。
第三位のチョハンさんは、友愛を「異なる立場を持つ他者と共に、より良い社会・未来を築こうとするもの」と捉え、違いを否定せず、受け入れ、学ぼうとする姿勢の大切さを説きました。
同じく第三位のグラナダ珠絵ルさんは、日本で生まれ育ち、中学時代から韓国へ留学された経験、また友愛ユニオンの若者たちとのディスカッションを通じて、友愛とは「文化や価値観の違いを『壁』ではなく『窓』として捉える力」であると論じられました。
また、入選されたパク・ソンウさん、キム・ギュハンさんの作品も、いずれも当財団の友愛理念を考えるうえで大変示唆に富む内容であり、心から敬意を表します。
本コンテストを通して、皆さん一人ひとりが「友愛」という言葉に込められた意味を自らの経験や思索をもとに深く掘り下げてくださったことを、私たちは大変うれしく思います。今日のこの出会いが、国や文化の違いを越えて、互いを理解し支え合う関係を築く第一歩となることを願ってやみません。ご参加の学生の皆様、この機会を実現してくださった延世大学校の皆様に、深く感謝申し上げます。
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*「私にとって友愛とは」の小論文は、全作品友愛HPからご覧いただけます。ご希望の方には、小冊子をお送りします。事務局までお申込ください。
https;//yuai-love.com

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