第17次友愛植林訪中団 第6期湖北省シキ県生態緑化プロジェクト(2010年12月)
湖北省シキ県三狭ダム生態緑化事業完了
2005年より六年計画で進められていた「日中青年湖北省シキ県生態緑化プロジェクト」は、今回の第6期を以て完了した。
本協会が担当したのは、第1期の90ヘクタールに始まり、第2期以降第六期まで各100ヘクタール、雪害による補植を含め、計600ヘクタール余の面積に及ぶ。
湖北省シキ県は、長江(揚子江)上流に位置し、国家プロジェクト三峡ダムを有する。
このため約百万人が移住し、新たな市が形成されているが、内陸にあるため経済的な活動は活発といえず、環境保全、治水のための植林は、県の特産物であるオレンジを植え付け、同時に経済活動の活性化をも促す効果をもたらした。
平成22年12月12日(日)~15日(水)の予定で、第17次植林訪中団(団長/川手正一郎 福田八州雄 田中佐知子 羽中田元美)は、シキ県第六期工期の完了に向かった。
第1期(友愛第9次植林訪中)当時は、三峡ダムも形が見えてきたところだったが、第6期訪中時には、水を満々と湛え、発電能力を充分に発揮し稼動中であった。
町には物が多く、中国自体の経済発展もあって、豊かで活気に溢れた宜昌の町へと変わっていた。 変わらないのは、植林を担当してくださった現地カウンターパートの方々の暖かい心配りと、木々保育への熱心さである。韓林さんを中心に、実務に当たる方々、卒先生を軸に、植林地の統括をしている政府の方々。皆さん旧友に会ったように、親しげに歓迎してくださった。
2日目、雨の中植林現場に向かう。途中既植林地を視察。
昨年、一昨年植えたオレンジも大きく育ち、収穫できるまでになっているという。現場で植樹に参加の子供達から手渡されたオレンジは、瑞々しく、香り豊かだ。現場には、第1期から第5期までの行程が、大きなパネルになって掲示されている。
一枚一枚眺めるにつれ、感慨無量である。 「友愛」の思いを軸に、6年間継続してきた成果を目の当たりにすることが出来た。
人と人の絆が実を結び木々が育ち、日中友好を大きく育てることを確信して、第十七次訪中を終えた。 再見!
(羽中田 記)