第25回友愛ドイツ歌曲コンクール本選会開催
ドイツ歌曲に於ける唯一のコンクールとして高い評価をもつ友愛ドイツ歌曲コンクール本選会が12月12日(金)文京シビック小ホールにて開催された。
応募総数57名の中から、一次予選、二次予選と勝ち抜いた10名の精鋭による本選会は、毎年楽しみに来場される方も有る程、定着した会となっている。
今回は鳩山由紀夫理事長、井上和子評議員長、川手正一郎常務理事も来場し、始まりから最後の出演者まで、熱心に聞き入って、歌声を楽しんでいた。
学生の部から演奏が開始され、9人の熱演が繰り広げられた。(当日一名欠場) ソプラノ、メゾソプラノ、バリトン、テノール、カウンターテナーまで彩り豊かな歌声に、来場者からは大きな拍手が贈られ、華やかで和やかな中にも熱気あふれる本選会となった。
全出演者の演奏が終わり、聴衆者賞の投票の時間となったが、聴衆者賞もすっかり定着した感があり、入場券の半券と投票券の交換に、多くの方が列を作って参加してくださった。
聴衆者賞は、照屋篤紀さんが受賞、鳩山由紀夫理事長と、井上和子評議員長が2人で舞台に立ち、読み上げ表彰を行った。
審査に入り、審査員の先生方は、今回の出演者の技量の高さに頭を悩ませた。
日本R・シュトラウス協会賞は、例年意見の分かれるところだが、今年度は全審査員一致で照屋篤紀さんに決定した。
初めてのシューベルト賞は、対象者が一名しか無かったが、審査員の先生方の認めるところから、中嶋俊晴さんが受賞した。
表彰式に先立ち、鳩山由紀夫理事長が挨拶に立ち次のように述べた。
「皆さんの迫力ある歌声に聞き入っていました。音楽は国境を越えた芸術です。友愛の理念の実践に近づくことを願っています。また、毎年手伝ってくださるボランティアの裏方さんにも感謝します」 表彰式では、鳩山由紀夫理事長より、第一位から第三位までの賞状並びに副賞の贈呈が行われた。奨励賞以下特別賞の賞状並びに副賞の授与は、川手正一郎常務理事が行った。
島崎照代実行委員長による審査員紹介が行われ、表彰式を終了した。
その後全員で記念撮影、広い会場は、最後まで笑顔と歓声に包まれていた。
なお、第一位入賞者は、三月に姉妹団体ドイツ勤労青年連盟(OJAB)の協力で開催されるウィーンでのコンサートに出演する。
結果発表
名前 | 在学・出身校 | |
---|---|---|
第1位 文部科学大臣賞 |
照屋 篤紀 | 武蔵野音楽大学大学院在学中 |
第2位 | 中嶋 俊晴 | 東京藝術大学大学院修了 ウィーン国立音楽大学大学院修士課程リート・オラトリオ科に在学中 |
第3位 | 杉山 由紀 | 武蔵野音楽大学大学院修了 |
聴衆者賞 | 照屋 篤紀 | 武蔵野音楽大学大学院在学中 |
日本歌曲賞 | 中嶋 俊晴 | 東京藝術大学大学院修了 ウィーン国立音楽大学大学院修士課程リート・オラトリオ科に在学中 |
杉山 由紀 | 武蔵野音楽大学大学院修了 | |
日本R.シュトラウス協会賞 | 照屋 篤紀 | 武蔵野音楽大学大学院在学中 |
シューベルト賞 | 中嶋 俊晴 | 東京藝術大学大学院修了 ウィーン国立音楽大学大学院修士課程リート・オラトリオ科に在学中 |
奨励賞(学生の部) | 福田 夕華 | 東京藝術大学在学中 |
優秀共演者賞 | 田中 悠一郎 | 群馬大学大学院修了 ドイツ・カールスルーエ音楽大学大学院リート科修了 |
入選 | 吉田 志門 | 東京藝術大学在学中 |
原 千裕 | 東京藝術大学大学院修了 | |
菅谷 公博 | 桐朋学園大学研究科修了 ドイツ・カールスルーエ音楽大学大学院声楽科修了 |
|
橘田 有美 | 東京藝術大学大学院修了 | |
伊藤 達人 | 東京藝術大学大学院修了 |
- 第1位 文部科学大臣賞 日本R.シュトラウス協会賞 聴衆者賞 照屋篤紀
- 聴衆者賞発表。鳩山由紀夫理事長と井上和子評議員長の二人で。もう一度是非聞きたい歌声ですと
- 審査員の先生方。出演者の熱演に採点では悩まされたが、表彰式では全員が笑顔で臨んだ
- 第1位 文部科学大臣賞 日本R.シュトラウス協会賞 聴衆者賞 照屋篤紀
- 第2位 日本歌曲賞 シューベルト賞 中嶋俊晴
- 第3位 日本歌曲賞 杉山由紀
- 学生の部 奨励賞 福田夕華
- 優秀共演者賞 田中悠一郎