第26回日本ドイツ歌曲コンクール本選会開催
平成27年12月9日（水）文京シビック小ホールに於いて、第26回日本ドイツ歌曲コンクール本選会が開催された。最後の友愛主催となる今回は、11名が出場、テノールの宮下大器さんが第1位・文部科学大臣賞の栄に輝き、3年連続男性が1位受賞という、初の結果に終わった。演奏後、ドイツ歌曲普及協会へのバトンタッチが行われた。
今回から名称を改めた本コンクールは、4半世紀に及んで友愛が主催で開催してきたが、次年度からは「ドイツ歌曲普及協会」の主催となる。
最後の回に相応しい11名の熱演が繰り広げられ、本コンクール始まって以来の3年連続男性の一位受賞という結果に終わった。
表彰式に先立ち、鳩山由紀夫理事長は挨拶で「今年もまた素晴らしい迫力の演奏を拝見させていただいた。私が点数をつけるなら全員が1位にと思っている。友愛が、リートコンクールを卒業するのは残念な気持ちもあるが、今後を引き継いでくださるドイツ歌曲普及協会を応援したい。皆さま方も宜しくお願いします。」と述べた。
恒例の聴衆者賞は、井上和子評議員長から発表され、白岩洵さん（バリトン）が、受賞。これも男性の受賞となった。
また今回2位の選考については、審査員全員の総意で2位を2名選出し、3位をなしとした。日本歌曲賞、優秀共演者賞は該当者なしとなった。
最後に、審査員の先生方始め、実行委員等今日まで本コンクールを支えて来てくださった方々に、理事長、副理事長、評議員長の3名の連名で感謝状と記念品が贈られた。特に、創設時にご尽力くださった故中嶋信行理事への感謝を込めて、中嶋テル子夫人に感謝状と記念品が贈られた。
感謝状贈呈者（敬称略）
中嶋テル子・福井安基子・岩井和子・柏井優・金子敬子・上村多美子・川本輝世・佐藤慈成・中林真奈・橋谷田智史・松川俊子・松村衣梨・向原メグミ・山田結花
結果発表
| 名前 | 在学・出身校 | |
|---|---|---|
| 第1位 文部科学大臣賞 |
宮下 大器 | 東京藝術大学大学院在学中 |
| 第2位 | 吉澤 淳 | 東京藝術大学大学院在学中 |
| 深瀬 廉 | 東京藝術大学大学院在学中 | |
| 第3位 | －－－ | －－－ |
| 聴衆者賞 | 白岩 洵 | 東京藝術大学大学院修了 |
| 日本歌曲賞 | 該当なし | －－－ |
| 日本R.シュトラウス協会賞 | 吉澤 淳 | 東京藝術大学大学院在学中 |
| シューベルト歌曲賞 | 宮下 大器 | 東京藝術大学大学院在学中 |
| 奨励賞（学生の部） | 山本 将生 | 武蔵野音楽大学在学中 |
| 優秀共演者賞 | 該当なし | －－－ |
| 入選 | 佐藤 瞳 | 東京藝術大学大学院在学中 |
| 小野 綾香 | 東京藝術大学大学院在学中 | |
| 細井 暁子 | 国立音楽大学大学院修了 | |
| 白岩 洵 | 東京藝術大学大学院終了 | |
| 杉原 藍 | 東京藝術大学大学院終了 | |
| 小原 裕之 | 京都市立芸術大学大学院修了 | |
| 原 千裕 | 東京藝術大学大学院終了 |
全員が1位です！と挨拶鳩山由紀夫理事長
中嶋テル子さんに感謝状を贈呈中嶋さんは久留米から来てくださった
友ドイツ歌曲普及協会内田理事長へ 固い握手で引き継ぎを約した
実行委員長島崎照代参与に感謝状を贈呈 全コンクールで審査員を務めた
第1位 文部科学大臣賞 シューベルト歌曲賞 宮下大器
第2位 日本R.シュトラウス協会賞 吉澤淳
第2位 深瀬廉
聴衆者賞 白岩洵
奨励賞 山本将生