Activity2016年度の活動内容

ハノイ/オリンピア小学校にて贈呈式開催

厚生省トゥアン副大臣・科学技術連合協会カイ副会長・枯葉剤障害協会リン会長など出席
鳩山由紀夫理事長オリンピア小学校の生徒に優しく「友愛」を説く

3月12日(日)午後ハノイのオリンピア小学校講堂にて、車椅子贈呈式が開催された。
関係各位多数出席の中、各地から参集した車椅子を受け取る少年少女に輝く笑顔が生まれた。鳩山由紀夫理事長は、枯葉剤被害を小学生に説き、友愛の理念を伝えた。

ベトナムへの車椅子贈呈事業は、3年前より、友愛の国際交流事業の一環として実施されている。枯葉剤による土壌汚染の影響で、今なお障害を持った子供が生まれるなど、科学兵器のもたらした被害は、ベトナムの各地で人々を苦しめている。
ベトナム政府もプックナム国際病院を設置、対策には力を入れているが、物資の不足は否めず、特に車椅子が無いため、社会進出ができない子供、青少年が多くいるのが現状である。
プックナム国際病院を訪問した際、その現実を見聞きした鳩山由紀夫理事長が発案し、東アジア共同体研究所との共同事業として車椅子贈呈事業が発足した。
1年目、2年目はそれぞれ50台の車椅子をプックナム国際病院を始め各地に贈った。3年目となる今年は、協力団体であるアビリティーズ協会からも10台の支援があり、合計60台の車椅子を贈ることができた。
この事業は、ベトナム国内ではニュースとして流れ、希望する市町村が年々増えているのが現状だ。
その中から、今年は8箇所の市、省に分散して届けられた。南北に長いベトナムの北から南まで、全国各地で友愛・東アジア共同体研究所のロゴマークシールの貼られた車椅子が活動することとなる。
会場となったオリンピア小学校の講堂には、この日のために支援者と共にハノイまでやって来た人々が少し緊張した面持ちで参集した。ここまでは、いつものように抱き上げたり、背負ったりと、支援のボランティアの方々の補助を受けてやってきた。
車椅子に座った途端、驚きの表情が浮かび、それがすぐに笑顔に変わった。
下肢に障害があるため、家から出て活動することができなかったという青年は、車椅子の車輪を手で動かし、「しっかりしているし動かし易いし、これで私も家族や友人に迷惑をかける存在から、少しは役に立つ人間になれます。皆に恩返しができます。本当に嬉しいです、嬉しくって何て表現したら良いか言葉が見つかりません」と満面の輝く笑顔でテレビのインタビューに応えていた。
オリンピア小学校は親日教育が盛んで、毎週金曜日には日本語の歌を楽しむ時間がある程だ。そのため鳩山由紀夫理事長からの「世界が仲良く一つに」との話に、積極的な質問も多く、鳩山理事長は優しい笑顔でこれに答えていた。

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