Activity2019年度の活動内容

ミャンマー農業研修生3名来日

カピックセンター(鹿児島)にて一ヶ月の研修終了
平和を祈る友愛 広島を訪問 松井広島市長訪問
日本文化に触れ、地域の方々との文化交流も活発に

2019年9月26日(木)ミャンマーからの農業研修生三名が成田に到着した。3人は11月26日の帰国まで、2か月間を日本で過ごし、サツマイモの育成に関する技術を始め、お茶、キノコ、近郊野菜などの技術、流通方法などを学ぶ。その間広島を訪れ、平和記念公園での献花、資料館の見学、被爆体験者の講話を聴くなど、平和を祈る友愛の理念に基づいた活動も行った。また、今回は松井広島市長が公務多忙の中、表敬訪問の時間を割いてくださり、鳩山由紀夫理事長の親書をお届けした。。

農業従事者も加わって

「今回の農業研修生3名は、下記の通り。
人選にあたっては、ミャンマーで公募を実施。四十五名の応募者の中から、現地で窓口を務める市民活動団体・NLDにより第一選考で六名に絞られた応募者を、公益財団法人友愛の選考委員会で審査選考し、理事会による承認を受け、来日の運びとなった精鋭である。
ジン マ ウィンさん(29歳)女性 実家がサツマイモ農家 父親と共に農業に従事
エイ ティンギ トゥンさん(30歳)女性 農業技術を普及する仕事に従事
トゥン ミン スェイさん(36歳)男性 サツマイモ農園を経営
3人の在日中の活動においては、在日ミャンマー人である、マウン ミャットゥーさん、ミョウ ミン スェイさんが交代で、通訳を兼ねた世話係を務めてくださることになっている。
9月30日(水)、研修生三名が、友愛事務局を訪れた。初めての日本は、見るものすべて珍しいと異口同音に「スゴイ」を連発した。敬虔な仏教徒の多いミャンマーでは、日本の大仏が人気を集めているとのこと。何より送り出してくれた友人、知人、故郷の人々のために、鎌倉に行き小さな大仏像を、沢山買ったという。
サツマ芋に関する農業研修に一ヶ月を充て、その間カピックセンターのご厚意で、ホームステイ、茶道体験、着物を着てみるなど、日本文化にも触れ、人々の優しさにも触れ、多くの事を学んで、11月4日、鹿児島を後にした。

広島にて平和を学ぶ

11月5日(火)広島平和記念公園を訪れ、慰霊碑に花を供えた。広島市役所国際交流化が用意してくださった花輪は、赤、緑、黄色のリボンで飾られていた。「ミャンマーの国旗の色だ!」と、嬉しそうに研修生等が叫んだ。真剣な面持ちで花を捧げ、長いこと手を合わせて祈っていた。
資料館では、山田館長が直々にご案内してくださり、研修生達は一つ一つの資料を、食い入るように見つめていた。資料館には、新たに当時の広島の街を再現したジオラマが展示され、CGで原爆が投下される様子、そして人々の日常が一変して、焼土と化した町が現れ、一発の原爆がいかに全てを破壊してしまうのか迫力を以て知ることができる様になった。
その後被爆体験者である、岸田弘子さんから、生々しい原爆投下の時の様子、そして命からがら北へ向かって避難した様子などをお聞きした。「友愛」創設者鳩山一郎先生の遺志である核兵器廃絶を学ぶため、招聘事業では必ず広島訪問を組み入れているが、、最後の「広島はいかがでしたか」の岸田さんの問いに、研修生達は「戦争は悲惨だ、戦争は何も生まない」と、異口同音に答えていた。
内戦が続いているミャンマーでは、戦争は現在のこととして深刻な問題意識があるようだ。
松井広島市長が、公務多忙の中お時間を割いてくださり、お目にかかることができた。鳩山由紀夫理事長からの親書を手渡し、全員での記念撮影に応じていただいた。松井市長は、継続的に力を入れて取り組んでおられる「平和首長会議」について話され、研修生はそれぞれの自治体で、働きかけることを約束した。

民族衣装に身を包み、理事会で報告

11月9日(土)研修生の3名は、この日九時から開催されている理事会において、研修の成果などを報告した。
鹿児島でのサツマ芋の栽培は、種芋の扱いが違い、美味しいサツマ芋を作る必須要件だと思ったこと。何より、土壌つくりが大切だということを学んだなど、それぞれが研修の成果を口にした。
理事、監事各位からは、日本が好きになりましたか? などの質問があり、三人は口々にこの様な機会を与えていただいたことに感謝すると、本事業について、心からの思いを述べていた。
残された数日間ではあるが、岐阜でのキノコ作り、静岡でのお茶作り、軽井沢でのレタス栽培などを学び、11月26日帰国の途につく。

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